浴室乾燥機があるならドラム式はいらない?両方使った家の答え

ドラム式洗濯乾燥機の本体 暮らし・家事

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先に結論

浴室乾燥機は、ドラム式の代わりにはなりませんでした。約4kgを8〜10時間かけて「干したものを乾かす」機械と、6kgを98分で「洗って、そのまま乾かす」機械。仕事が違います。
ただし、逆は言えました。乾かすことをドラム式に任せられるなら、浴室乾燥機は物件の条件から外せます。だからわが家は、次に引っ越すとき「浴室乾燥機つき」を条件から外していい、と思っています。

浴室乾燥機のついた賃貸に住んでいます。梅雨の時期はジメジメがひどいので、さすがにこれを使っていました。

そこにドラム式洗濯乾燥機を入れたら、家の中の何が変わって、何は変わらなかったのか。この記事はその記録です。カタログの数字だけでは分からなかったことを、両方の取扱説明書を見比べながら書きます。

ドラム式洗濯乾燥機の本体

浴室乾燥機は、ドラム式の代わりにはなりませんでした

先に、いちばん知りたいところから書きます。

浴室乾燥機(エコ乾燥)ドラム式 NA-LX127DL
約2kg(ハンガー8〜12本+ピンチハンガー)約6時間〜7時間
約4kg(ハンガー約13本以上+ピンチハンガー)約8時間〜10時間
乾燥6kgを洗濯から通しで98分
干す手間必要不要

浴室乾燥機の数字は、わが家についているノーリツ BDV-4104AUNC-BL の取扱説明書に載っている「乾燥時間のめやす」です。条件は浴室周辺15℃・湿度60%・1.5坪のユニットバス・脱水5分後。ドラム式の数字はパナソニックの公式仕様です。

取扱説明書には、もっと短い時間で運転するタイマーのモードも載っています。ただ、これは時間を設定できるというだけで、その時間で乾き上がるとは限りませんでした。 わが家がふだん使っていたのはエコのほうです。

電気代での比較は、この記事ではしません。わが家の浴室乾燥機は温水式で、熱をつくっているのはガス給湯器のお湯だからです。取扱説明書に消費電力(乾燥エコで35〜42W)は載っていますが、それは「ファンを回す電気」で、ガスの消費量は書かれていません。電気の数字だけを並べると「浴室乾燥機のほうが圧倒的に安い」という、実態と違う結論になってしまいます。

こうして並べると、この2つは同じ仕事をする機械ではないと分かります。浴室乾燥機は「干したものを乾かす」機械で、ドラム式は「洗って、そのまま乾かす」機械です。

使ってみた実感としては、浴室乾燥機では、ドラム式で乾かせるほどの量は乾かせませんでした。ハンガーにかけられる量が上限だからです。4kgというのは、ハンガー13本以上にピンチハンガーを足した状態。家族4人の一日分を全部となると、正直こころもとない量でした。

引っ越しの条件が、ひとつ減りました

この記事でいちばん書きたかったのはここです。

いまの家を選ぶとき、わが家は「浴室乾燥機がある物件」を条件に入れて探しました。洗濯物を干す場所と、梅雨をどうするか。それが決め手のひとつでした。

でもドラム式を入れたいま、次に引っ越すならその条件は外していいと思っています。

浴室乾燥機は物件についてくるもので、選べません。ドラム式は自分で買って、持って動けます。同じ「乾かす」を、家についてくる設備に頼るのか、自分の持ち物で解決するのか——その違いは、賃貸で暮らしていると地味に大きいことでした。

縦型5kgの時代、夕食後に夫婦で20分干していた

縦型とドラム式で変わった1日の洗濯の流れ
わが家の1日の流れの違い(縦型のとき→ドラム式のとき)

買い替える前は、パナソニックの5kgの縦型(NA-F50B13)を使っていました。ホームセンターで買ったものです。

回していたのは1日1回。土日も関係なく毎日です。子どもが生まれてからは、妻が赤ちゃんの服と大人の服を全部分けて洗っていたので、1日2回になりました。洗剤も分けていました。

干すのは夕食後。夫婦2人でリビングに干していました。ニトリの「たて・よこ伸縮 壁面つっぱり物干し」を立てて、そこに掛けていきます。かかる時間はだいたい20分。厚手でないものは朝には乾いていました。

項目【縦型】NA-F50B13【ドラム式】NA-LX127DL
洗濯・脱水容量5kg12kg
乾燥送風乾燥(化繊1.5kg)ヒートポンプ乾燥 6kg
標準使用水量114L洗濯 83L / 洗濯乾燥 55L
消費電力量100Wh(60Hz)洗濯 68Wh / 洗濯乾燥 890Wh
標準コース所要時間約40分洗濯 32分 / 洗濯乾燥 98分
外形寸法(幅×高さ×奥行)562×880×572mm604×1011×722mm
質量約28kg81kg

※どちらもパナソニック公式の仕様(2026年8月時点)

この表で意外だったのが水です。容量が5kgから12kgへ2.4倍になったのに、水は114Lから83Lに減りました。1kgあたりに直すと22.8L→6.9Lで、約3分の1です。大きくなったら水も増える、と思い込んでいたので、ここは調べて驚いたところでした。

縦型にも「乾燥」はあります。でも綿は乾きません

買い替えを迷っている人に、ここは先に伝えたいところです。「いま使っている縦型にも乾燥がついているし」と思うかもしれません。わが家の縦型も、公式の仕様には「乾燥容量:化繊1.5kg(送風乾燥)」「送風乾燥:○(時間設定3時間)」とはっきり書いてあります。

ただ、この送風乾燥は温風を使いません。 パナソニックの公式FAQによると、洗濯槽を高速で回して風をつくり、水分を飛ばす簡易乾燥のことで、こう続きます。

温風を使わないため木綿や混紡は乾燥できません

つまり「乾燥1.5kg」は化繊100%の話で、家族の普段着——綿のシャツや肌着、タオル——は最初から対象外です。カタログに「乾燥」と書いてあっても、干す作業がなくなる機能ではありませんでした。

ちなみにわが家は、この機能の存在に気づかないまま使い終わりました。ただ仮に使っていたとしても、夕食後の20分がなくなることはなかったわけです。

買い替えの決め手は「誰が干す?」の押し付け合いだった

きっかけを一言でいうと、家事がしんどくなったからです。「誰が干す?」の押し付け合いにもなっていました。

夕食後の20分。1日で見れば大したことのない時間ですが、毎日となると「今日はどっちが干す?」という会話が生まれます。その会話がだんだん、気持ちのいいものではなくなっていきました。

言い出したのは私で、妻は反対でした

隠さずに書くと、言い出したのは私で、妻は反対でした。それでも買いました。

いま、その妻が何をしているかというと——自分の親に勧めています。

この記事でいちばん説得力があるのは、たぶん数字ではなくてここだと思っています。

機種の選び方

パナソニックのヒートポンプ式にしました。評判がよかったからです。

容量はもっと大きいものがないか探しましたが、パナソニックのヒートポンプ式は洗濯12kgが上限でした(公式のラインアップで確認済み)。なので12kgのモデルになりました。

買う前に不安だったのは、値段そのものよりも故障したときの対応と、メンテナンスがどれくらいの頻度で、いくらかかるのかでした。ここは後半に書きます。

買って変わったこと

1. 夕食後の20分が、まるごと消えました

干す作業がなくなりました。空いた20分がどこに行ったかというと、家族の時間と、寝る時間です。劇的な使い道ではありませんが、毎日確実に返ってきます。

2. 「誰が干す?」がなくなりました

押し付け合いは、いまはありません。土日の洗濯はほぼ私がしています。 干す作業がないと、洗濯は「入れてボタンを押す」と「出す」だけになるので、担当がどちらでもよくなりました。

3. 掛け布団が洗えるようになりました

縦型のときは、掛け布団は洗えなかったと思います。いまは洗えます。乾燥は晴れた日に外でしています。

仕上がりはふわふわです。乾燥機にかけられないものを一緒に洗うとしわができますが、これは洗濯機の問題ではありません。

4. たたむのをやめました

これはドラム式そのものの機能ではなく、運用の話です。

ドラム式から出した服を、たたまずにランドリーワゴン(4BOX ダブル KR-3946)に分けて入れています。 かごがたまってきたら、そのときにたたんでチェストへ。

乾燥が終わって取り出すときは、洗濯機の前に置いた洗濯カゴにいったん出しています。このカゴは洗い上がり専用で、汚れた服を入れる左のかごとは分けています。

乾燥が終わった衣類を洗濯機の前の洗濯カゴに取り出したところ
乾燥が終わったら、洗濯機の前の洗濯カゴにいったん出します(このカゴは洗い上がり専用)

乾燥まで一気に終わるので「洗濯物の山」ができません。かわりに「かごに分けて置いてある服」になります。わが家にはこのほうが合っていました。

乾燥後の衣類をランドリーワゴンに分けて入れたところ
そのままたたまず、ランドリーワゴンに分けて入れます

設置のこと

大きいことは大きかったです。奥行が572mmから722mmへ150mm増え、質量は28kgから81kgへ、約2.9倍になります。

ただ事前に測っていたので、設置そのものは問題ありませんでした。搬入経路と防水パンのサイズは、買う前に測っておいたほうがいい部分です。

そのぶん、脱衣所の床は狭くなりました。わが家はランドリーワゴンをふだん洗濯機側に寄せておいて、洗濯機に服を入れたり出したりするときだけ、手前にずらして人が立つスペースを作っています。キャスターが付いているので、片手で動かせます。

ふだんはランドリーワゴンをドラム式洗濯乾燥機の側に寄せている状態
通常時。ワゴンを洗濯機側に寄せて、脱衣所のスペースを空けています
洗濯機に服を出し入れするときにランドリーワゴンを手前にずらして空けたスペース
洗濯機に服を出し入れするとき。ワゴンを手前にずらして、人が立つスペースを作ります

正直に書きます。ドラム式にも「入れられないもの」があります

ここまで良いことばかり書いてきたので、水を差す話も書きます。買う前に知っておくと、がっかりせずに済むところです。

防水シートは入れられません

保育園のお昼寝布団や、赤ちゃんの寝るところに使う防水シート。これは洗濯機に入れられません。

パナソニックの取扱説明書には、こう書かれています。

防水性のシートや衣類などは「洗い」「すすぎ」「脱水」をしない
(例)スキーウェア/おむつカバー/サウナスーツ/自動車のカバー/風呂場のマット/レインコート

さらに「洗濯・乾燥できないもの」の一覧にも「防水性のシートや衣類(傷み、故障の原因)」と載っています。

注意 ここは読み違えやすいところです。禁止されているのは乾燥だけではありません。「洗い」「すすぎ」「脱水」そのものをしないように、と書かれています。「乾燥をかけなければ大丈夫」ではありません。
そして、シート側のタグに「洗濯機で洗えます」と書いてあっても、この話は変わりません。 シートが洗濯機に耐えるかどうかと、その洗濯機がそれを洗ってよいかどうかは、別の質問だからです。組み合わせた瞬間に、どちらのメーカーも想定していない使い方になります。
お使いの洗濯機の取扱説明書を、必ずご確認ください。

「商品側がOK」と「洗濯機側がOK」は別——これは防水シートに限らず、これから何かを洗濯機に入れようとするときにずっと使える見方だと思います。

洗濯ネットに入れたまま乾燥しない

これは、わが家が実際に失敗したところです。

赤ちゃんの服を洗濯ネットにまとめて入れて回したら、生乾きでした。

あとから取扱説明書を読んだら、そのまま書いてありました。

乾燥するときは:ネットに入れたまま乾燥しない。(乾きむらやシワの原因)

洗うときについても、こうあります。

洗濯時、デリケートな下着類や小物類のみ、必ずネットに入れる。(これ以外はネットに入れない)

つまりネットは「使わないのが基本」で、デリケートなものだけ例外、という設計でした。いまはネットの使用をほとんどやめています。生乾きは、洗濯機の性能不足ではなく、こちらの使い方の問題でした。

買って1か月以内に、2,090円だけ足しました

本体以外にお金がかかったのは、いまのところこれだけです。

  • 洗濯キャップ:1,430円
  • 乾燥フィルター(奥):660円

合計2,090円を、設置の約1週間後(2025年9月26日)にパナソニックの公式ストアで買い足しました。金額はこのときのものです。

乾燥フィルターの掃除は毎日しています。面倒に聞こえるかもしれませんが、簡単です。

というより、本体のフタにそう書いてあります。

乾燥フィルター 乾燥のたびにお手入れしてください(目詰まりすると、乾燥時間が長くなります)

乾燥フィルターのお手入れ方法が書かれた本体の表示

メーカーが「乾燥のたびに」と書いているので、日課にしてしまうのが早いと思います。

ドラム式洗濯乾燥機の乾燥フィルターを取り出したところ

買い足した「奥」のフィルターは、手前のフィルターを外したその奥にあります。

ドラム式洗濯乾燥機の奥側の乾燥フィルター

洗濯キャップは、ドラムの中に取り付けて使います。

ドラム式洗濯乾燥機に取り付けた別売の洗濯キャップ

なお、洗濯槽の掃除に使う洗濯槽クリーナーは、取扱説明書でN-W2が指定されています。別売品は取扱説明書に品番が載っているので、買う前にそこを見るのが確実です。

唯一の後悔は、価格差で「開き勝手」を選んだこと

いいことばかり書いてきましたが、ひとつだけ後悔があります。

わが家が買ったのは NA-LX127DL。品番の末尾が「L」で、ドアが左開きです。パナソニックの施工説明書に、そのまま書かれています。

NA-LX129DL/R NA-LX127DL/R NA-LX125DL/R NA-LX113DL(L:ドア左開き、R:ドア右開き)

なぜ左開きにしたかというと、そちらが安かったからです。「どうせいつか引っ越すし」と考えて、価格差で決めました。

これが毎日効いてきます。

わが家は洗濯機の左に、汚れた服を入れる入れ物を置いています。 ドアが左に開くので、開けると入れ物の上にドアが張り出します。汚れた服を入れるたびに、その分だけやりにくい。

同じ施工説明書には、こんな注意も書かれています。

ドアが開いたときのドアと壁までの距離にご注意ください

壁との距離は測りました。でも「洗濯かごとの距離」は考えていませんでした。

開き勝手は、価格差ではなく「洗濯かごをどちら側に置くか」で決めてください。かごが左なら右開き(R)、かごが右なら左開き(L)です。数千円の差より、毎日の動作のほうが長く残ります。

左開きのドアを開けたところと、左に置いた洗濯かご

買ったあとでも、これで少しマシになりました

開き勝手はもう変えられません。それでも、いまはこうしています。

左に置いているかごは、ラックから引き出せるタイプです。 汚れた服を入れるときは、その箱ごと洗濯機の前に移動させています。こうすればドアの張り出しは関係なくなります。

汚れた服を入れるかごを引き出して、ドラム式洗濯乾燥機の前に移動させたところ

ただし、これは毎回ひと手間かかる回避策です。これから選ぶ人は、かごの位置で開き勝手を決めたほうが確実です。

わが家が買ったのは NA-LX127DL ですが、いまは後継の NA-LX127E が出ています。ここまで書いてきた乾燥フィルターの手入れや、防水シートが入れられないところ、開き勝手の考え方は、どちらでも同じように当てはまります。

注意型番の末尾のLとRは、ドアがどちら開きかを表しています。Lが左開き、Rが右開きです。
この記事に書いたとおり、開き勝手は価格差ではなく「洗濯かごをどちら側に置くか」で決めてください。かごが左なら右開き(R)、かごが右なら左開き(L)です。下のリンクから選ぶときも、まずそこを確かめてください。
なお、わが家が買ったのは NA-LX127DL です。

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お金の話|「1日100円で20分を買った」と考えました

金額を出しておきます。

257,763円(税込・送料0円)でした。2025年9月5日に楽天市場のデンキチWeb 楽天市場店で注文し、9月18日に設置。そのとき、それまで使っていた縦型をリサイクル回収に出しました。

楽天のポイントも付きましたが、付き方は買う時期や自分の楽天の使い方で変わります。人によってまったく違う数字になるので、ここでは金額に入れずに考えます。

25万円は、正直かなり悩む金額でした。踏み切れたのは、「7年使うとして、1日あたりいくらか」で考えたからです。

257,763円 ÷ 7年 ÷ 365日 で、1日あたり約101円。1日20分が返ってくるとして、その20分を100円で買っている——そういう見方をしました。

ただし、ここは前提の話であることを書いておきます。「7年」は、わが家がそう仮定しただけの数字です。

取扱説明書で「設計上の標準使用期間」を探しましたが、見つかりませんでした。調べてみると、この年数を表示する決まり(長期使用製品安全表示制度)の対象は「電気洗濯機(洗濯乾燥機は除く)」で、洗濯乾燥機はそもそも対象外でした。探しても載っていないのが正しい状態だった、ということです。

何年使えるかは使い方や環境で変わりますし、メーカーが7年と保証しているわけでもありません。

ちなみに、いまのところ故障はしていません。 買う前に不安だったのはここでしたが、日々のメンテナンスは乾燥フィルターの掃除だけで済んでいます。

洗剤は自動投入を使っていて、中身はアタックZERO のドラム式専用です。詰め替えは大容量をまとめ買いしているので、その買い方は別の記事に書いています。

まとめ

この記事のまとめ

浴室乾燥機は約4kgを8〜10時間、ドラム式は6kgを98分。置きかえられるものではありません
いちばん効いたのは電気代ではなく、夕食後の20分と「誰が干す?」がなくなったこと
防水シートは入れられません。洗濯ネットに入れたまま乾燥もしません

浴室乾燥機があるからドラム式はいらない、とは言えませんでした。逆に、ドラム式があるから浴室乾燥機はいらない、とも言い切れません(あれば梅雨に選択肢が増えます)。

ただ、次に引っ越すときの物件条件からは外していい。わが家が出した答えはそこでした。

反対していた妻が、いま自分の親に勧めている——それが、わが家の結論です。

この記事を書いた人
ほとり

3歳と0歳、4人家族のゆるっと暮らしノート「ほとりぐらし」。ずぼらママと家事パパの2人が、子育てで本当に役立ったモノ・失敗したモノを正直にレビューしています。パパは日商簿記3級・FP3級を取得しています。

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