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先に結論
家族3人で沖縄に行くために、イノベーターのスーツケース「INV750DOR」(92L)を33,000円で買いました。1年半で6回使った今の結論は「買ってよかった」です。ただしひとつだけ誤算がありました。92Lという大きさでも、4人家族の荷物は1台に収まりませんでした。
この記事では、次の3つをそのまま書きます。
- 1年半・6回使って、どこが丈夫でどこに傷がついたか
- 沖縄4泊5日とハウステンボス2泊3日で、実際にどれだけ入ったか
- 色選びで、夫婦そろって後悔したこと
スーツケースは、買ってすぐには良し悪しが分かりません。丈夫かどうかも、サイズが合っているかどうかも、何度か旅行に行ってはじめて見えてきます。この記事は、その1年半・6回ぶんの記録です。

家族3人の沖縄旅行のために、92Lのスーツケースを買いました
きっかけは、家族3人で行く4泊5日の沖縄旅行でした。
正直に言うと、33,000円という値段は「高いな」と思いました。それでも買ったのは、長く使いたかったからです。
というのも、安いスーツケースにはずっと不安がありました。よく分からないメーカーのものだと、キャスターがすぐにだめになったり、持ち手がガタついたりしそうだ——という漠然としたイメージがあったんです。
そう思うようになったのには、心当たりがあります。
学生のころに使っていたスーツケースは、使い始めのころから持ち手がガタついていました。
壊れたわけではないのですが、引っぱるたびに手元がぐらぐらするのは、あまり気持ちのいいものではありませんでした。次に買うときは、そこがしっかりしているものにしたい。それが最初の条件でした。
候補と、最後の決め手
比較したのは、トラベリストと、楽天でスーツケースを扱っているリベティ(Libetee)でした。
最後にイノベーターを選んだ決め手は、デザインでした。値段、キャスターの丈夫さ、フロントオープンが付いていること、ブランド——理由はいくつも挙げられるのですが、いちばん背中を押したのは見た目です。
色はマットブラックを選びました。選んだのは妻です。無難で使いやすい色だと思って選んだのだと思います。この色の選び方については、あとで書くとおり、夫婦そろって後悔することになりました。
ちなみに、わが家で旅行の荷物を運ぶ係は、だいたい私です。マザーズバッグも私が背負うことのほうが多いので、荷物まわりの道具はいつも「自分が運ぶ前提」で選んでいます。そのマザーズバッグの選び方はノースフェイスのホットショットをマザーズバッグ兼用で使ったレビューに書いています。
イノベーターは、スウェーデン生まれの「もとは家具」のブランドです
これは買ったあとに知ったのですが、イノベーターはスウェーデン発のブランドで、始まりは1969年の椅子でした。いまもスーツケースのほか、傘や水筒といった暮らしの道具を作っています。掲げているコンセプトは「BEYOND BOUNDARIES」。わが家のスーツケースにも、同梱の保証書とフロントオープンの内側に、その表記とスウェーデンの国旗が入っていました。
デザインで象徴的なのは、北欧の国旗をモチーフにした十字(スカンディナヴィア十字)です。INV750DORにも、細いリブ(溝)が並ぶ面の中に、へこみで十字が入っています。

この十字は、色で塗り分けられているのではなく、面のへこみでできています。そのため、光の当たり方や見る角度で見え方が変わります。真横から見るとはっきり分かるので、写真も真横から撮りました。
イノベーター INV750DORの基本スペック
わが家が買ったモデルの基本的なところを、先にまとめておきます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 型番 | innovator INV750DOR |
| 容量 | 92L |
| 外寸 | 高さ79cm × 幅42cm × 奥行35cm |
| 重量 | 5.2kg |
| 素材 | ポリカーボネート |
| キャスター | 消音双輪キャスター(ストッパー付き) |
| ロック | TSAダブルダイヤルロック |
| 開き方 | フロントオープン(前側の一部が開く) |
| 内装 | 3ルーム/1BOX |
| 保証 | 2年 |
| 購入額 | 33,000円 |
容量の数字を見ても、「何泊ぶん入るか」はあまり分かりません。大人1人で1週間ぶんを入れるのか、家族3人で4泊ぶんを入れるのかで、意味がまったく変わるからです。子どもがいれば、着替えもおむつも増えます。
そこでこの記事の後半には、わが家が何人で何泊のとき、どこまで入ったかを書きます。
1年半・6回使ってよかったところ
買ってから今日まで、6回使いました。行き先は沖縄、ハウステンボス、広島、鹿児島、福岡、別府です。移動は飛行機と車で、飛行機に預けたのはそのうち1回でした。家族旅行のたびに使ってきたので、短期間で回数を重ねたというより、1年半かけて少しずつ試してきた形です。
このうち別府に泊まったときのことは、グランドメルキュール別府湾リゾート&スパに0歳・3歳と泊まったレビューに書いています。
キャスターは、クーラーボックスを載せて転がしても平気でした
いちばん驚いたのがここです。
わが家では、スーツケースの上にクーラーボックスを取り付けて、そのまま転がしていたことがあります。クーラーボックスの中身も入ったままでしたから、それなりの重さが上に乗った状態です。その状態で何度も押していたわけですが、キャスターは壊れませんでした。

載せていたのはコールマンの「アルティメイトアイスクーラーⅡ」というソフトクーラーです。クーラーボックス側に引っ掛けられるところが付いているので、そこをスーツケースのハンドルに通していました。
注意 スーツケースの上にクーラーボックスを載せる使い方が、メーカーの想定している使い方かどうかまでは確認できていません。わが家ではこうして使っていて壊れなかった、というだけの話として読んでください。真似される場合はご自身の判断でお願いします。
音も静かです。動かしやすさや小回りのよさも気に入っています。
ちなみに、旅行から帰ってきたあとは、ダイソーの「キャリーバック用車輪ソックス(アニマル)」(110円・4個入)をキャスターにはめてから家に入れています。外を転がしてきたキャスターはけっこう汚れているので、これをはめておくと室内が汚れません。商品ページにも「床の傷付き・汚れ、転がり防止に」とあります。
適応サイズは直径およそ4〜6cm。INV750DORの双輪キャスターにはそのまま入りました。床の汚れは気になるので、これは地味に助かっています。
フロントオープンは「全部開けなくていい」のが便利でした
もうひとつ、買うときに条件にしていたのがフロントオープンです。実際に使ってみて、これは正解でした。

わが家がフロントオープン側に入れているのは、こんなものです。
- こまごました小物
- 充電器
- 化粧品
- ヘアアイロンなどの電化製品
それと、移動の途中で出したくなるかもしれないものも、はじめからフロント側に入れておきます。たとえば折り畳み傘です。着いてから降られると分かっているわけではないので、取り出しやすい場所に入れておくと安心でした。
便利だと感じたのは、スーツケース全体を開かなくても取り出せるところです。
たとえば、車にスーツケースを積んだままで、小物を取り出したくなったとき。フロント側だけを開ければ済みました。立てたままの状態で、上のほうだけ少し開けて手を突っ込んで取り出す、という使い方もしています。
大きなスーツケースを床に寝かせて全開にするのは、それだけでひと仕事です。それをしなくていいというのは、思っていたより大きな差でした。荷物の仕分けという意味でも助かっています。
仕切りが多いので、旅行グッズを入れっぱなしにしています
内装は仕切りが多く、使いやすいです。

わが家では、この仕切りの中に旅行先で必要になりそうなものを入れっぱなしにしています。ビニール袋や割りばしなど、あると助かるものです。
スーツケースを開けたら必ずそこにある、という状態にしておくと、出発前の準備がひとつ減ります。
ちなみに、旅行に持っていく哺乳瓶の消毒グッズも、この「平たくてかさばらない」という基準で選びました。錠剤タイプは薄いので、こういう仕切りにそのまま入れておけます。くわしくは哺乳瓶消毒はポチットとミルトンどっちかを両方使って比べた記事に書いています。
使ってわかったイマイチなところ・後悔したこと
ここからは、正直に書きます。
マットブラックを選んだのは、夫婦そろって後悔しました
飛行機に預けたのは6回のうち1回だけですが、そのときに気づいたことがあります。
荷物が出てくるところで、「あれかな、違うかな」となったことがありました。
遠くから分かるのは色です。黒いスーツケースはたくさんあるので、そのたびに近づいて確かめることになります。ある程度近づけば形が見えて、イノベーターかどうかが分かる——そこで違った、というのが2回ほどありました。
イノベーターで、しかも黒、という組み合わせはそこまで多くないと思います。形は目印としては優秀なのですが、近づかないと見えません。遠くから効くのは色だけでした。
この色にしたことは、二人ともあとから後悔しました。
もし今から選び直せるなら、派手な色にはしません。落ち着いた色のなかにも、少し珍しい色があります。そういう色にしておけば、遠目でも「自分のだ」と分かったはずです。
もちろん、これはわが家の場合の話です。黒いスーツケースが誰にとっても見つけにくい、という意味ではありません。ただ、同じように大きいスーツケースを預ける予定があるなら、色は一度考えてみる価値があると思います。
ストッパーの解除を忘れて、キャスターに傷をつけました
これは商品の欠点ではなく、私のミスです。

このスーツケースにはキャスターのストッパー(ブレーキ)が付いています。ただ、かけていることを忘れて、そのまま押してしまったことがありました。
「なんか重いな」と思いながら、それでも押し続けてしまい、結果としてキャスターに少し傷がつきました。

今回この記事を書くにあたって、購入時の保証書を読み返してみました。そこにはこう書かれていました。
不当な扱いや誤用によって生じた破損、又は表面的な損傷(磨耗キズ:切り傷:凹み:汚れ:退色)……は当社の保証の対象となりません。
(innovator「保証規定(2年間保証)」/商品に同梱されている保証書より)
「磨耗キズ」「切り傷」とはっきり書かれています。つまり、私がつけたこの傷は、2年保証の対象にはなりません。
ただ、同じ保証書によれば、保証の範囲外と判断された場合でも、部品が手に入るなら修理費用の見積もりは出してもらえるようです。対象外イコール直せない、ではないということだと思います。わが家はまだふつうに使えているので、修理には出していません。
もうひとつ、読み返して気づいたことがあります。連絡先はメーカーではなく「購入店」でした。保証書と購入日が分かるものを添えて、買ったお店に連絡する仕組みです。わが家は楽天で買ったので、何かあれば買ったお店に連絡することになります。保証書と購入したときの記録は、一緒に取っておいたほうがよさそうです。
注意 ストッパーが付いているスーツケースを使うときは、動かす前に一度、解除されているか確かめるのがおすすめです。わが家はそれを忘れて傷をつけました。
段差・側溝・階段は、大きいぶん大変です
92Lというサイズは、平らな場所ではとても快適です。ただ、そうでない場所では話が変わります。
階段、段差、舗装されていない道路、側溝の溝——このあたりは、ちょっと大変でした。大きくて重いぶん、持ち上げる場面での負担がそのまま増えます。
荷物を詰め込むと、取っ手が少し不安になります
もうひとつ、気になっているところがあります。
大量に荷物を入れて重くなっているとき、持ち上げようとすると取っ手がもげそうな気がして、少し不安になることがあります。
ただし、これは「そう感じる」というだけの話で、実際に壊れたことは一度もありません。取っ手もハンドルもファスナーもストッパーも、1年半使って買ったときと変わらず使えています。

傷という意味では、キャスターのほかに、ボディに擦れたような傷が付いています。とはいえ6回使ってこの程度なら、丈夫なほうだと思っています。
92Lは4人家族に足りる?沖縄4泊5日とハウステンボス2泊3日で実際に入った量
ここが、この記事でいちばん書きたかったところです。
92Lは、スーツケースとしてはかなり大きいほうです。買う前は「これだけあれば家族の荷物は全部入るだろう」と思っていました。結果から言うと、そうはなりませんでした。
| 旅行 | 人数 | 泊数 | 荷物が1台に入ったか |
|---|---|---|---|
| 沖縄 | 家族3人 | 4泊5日 | 行きの時点でギリギリ。帰りはお土産が入らず、宅配便を使った |
| ハウステンボス | 4人家族 | 2泊3日 | 荷物全体の6割まで。残りは別のバッグに分けた |
沖縄4泊5日(家族3人)は、行きからギリギリでした
このスーツケースを買った目的そのものだった沖縄旅行が、いちばんの誤算でした。
家族3人・4泊5日。服はすべて入りました。ただ、行きの時点ですでにギリギリで、余裕はほとんどありません。当然、帰りはお土産が入りませんでした。結局、宅配便を使うことになり、送料はおよそ4,000円かかりました。
レンタカーを借りるから大丈夫だろうと思っていましたが、荷物を運ぶ場面ではキャスターが付いているほうがずっとラクでした。
車があれば荷物は積めます。でも、車から宿へ、宿から車へ運ぶ場面は必ずあります。そのとき、キャスターで転がせるかどうかの差はかなり大きいものでした。
あのとき、もう1台あればよかった。 これが正直な感想です。
ハウステンボス2泊3日(4人家族)は、荷物の6割しか入りませんでした
いちばん最近使ったのは、4人家族でのハウステンボス2泊3日です。
このときスーツケースに入ったのは、持っていった荷物全体の6割ほどです。スーツケースに4割の余裕があった、という意味ではありません。残りはマザーズバッグとクーラーボックス、それに別のバッグに分けて持っていきました。
子どもが2人になると、着替えもおむつも一気に増えます。2泊3日でこれなので、泊数が伸びればどうなるかは想像がつきます。このときの宿と費用はハウステンボスに子連れ2泊した実泊レビューにまとめています。
結論:92Lは「4人家族の全部を1台にまとめる」サイズではありません

まず、服は入ります。沖縄でもハウステンボスでも、服が入らなくて困ったことはありませんでした。
足りなくなるのは服ではありませんでした。そもそもスーツケースに入れないものが、わが家には2つあります。
- マザーズバッグ:移動の途中で中身を出す必要があるので、はじめから手元に持ちます
- クーラーボックス:形も大きさも、どうやっても入りません
この2つは泊数に関係なく毎回別で持つので、スーツケースの容量をどれだけ増やしても解決しません。そのうえで沖縄では帰りのお土産が入らず、ハウステンボスでは別のバッグも追加になりました。
マザーズバッグは移動のあいだずっと手元にあるものなので、選び方はノースフェイス ホットショットのレビュー記事に書いています。
わが家の実感としては、こうです。
- 3泊以上の旅行で、荷物が多い人には向いている(単純に容量が大きいので)
- ただし大人2人+子ども2人の荷物を1台にまとめるのは無理だった
- 別バッグを併用するか、2台に分けるか、どちらかの前提で考えたほうがいい
これは92Lが小さいという話ではありません。4人分の荷物が、思っていたよりずっと多いという話です。
もし同じくらいの大きさで迷っているなら、泊数だけでなく人数のほうから考えてみてください。わが家の場合、家族3人の4泊5日でギリギリ、4人の2泊3日では荷物全体の6割しか入りませんでした。この2つを並べると、わが家では泊数よりも人数のほうが効いていることが分かります。子どもが増えると、泊数が短くなっても荷物は減らないからです。
買って後悔した?1年半・6回使った結論
結論から言うと、買ってよかったです。
今もし何も持っていない状態に戻ったとしても、また同じINV750DORを買うと思います。1年半・6回使って、丈夫さは実感できました。まだまだ使う予定です。
そのうえで、いま考えていることがあります。
4人家族になって1台では入りきらなくなったので、2台目を検討しています。しかも、2台目もイノベーターにしようかと思っています。
サイズは決めきれていません。いまのところ、候補が2つあります。
ひとつは55Lか62Lくらい。友人との旅行や会社の出張で、一人で使う場面があるからです。そういうときに92Lは大きすぎます。
もうひとつは機内持ち込みサイズ。LCCを使うときに、預け入れの料金がかからないほうがいいと思ったからです。ただし、そのぶん容量は小さくなります。
家族旅行では2台目として足せて、一人のときは1台で足りる。どちらの候補も、狙いはそこです。
使い方のほうは、もう決めています。いまの92Lは、着くまで基本的に開けない。2台目を、移動の途中で開ける側にする。そうすれば、大きいほうを何度も開け閉めせずに済みます。
2台あれば、限られた容量に何を入れて何を諦めるかを、出発のたびに考えなくてよくなります。そこも大きいと思っています。
ただ、2台にすると別の問題が出てきます。車です。
わが家の車は5人乗りで、チャイルドシートが2台載っています。この状態で、大きいスーツケースを2台積むのは正直きびしいです。軽自動車ならなおさらだと思います。
「入りきらないなら2台にすればいい」は、子どもが小さいうちは、そう簡単な話ではありませんでした。
サイズを決めきれていないのは、じつはここが理由なのかもしれません。
ただ、同じブランドをもう一度選ぼうとしているという事実が、この1年半の答えなのだと思います。
値段の話もしておきます。33,000円は、決して安い買い物ではありませんでした。買うときも「高いな」と思いました。それでも、1年半使って壊れていないこと、そしてこれからも使い続けるつもりであることを考えると、あのとき「長く使いたい」を優先したのは間違っていなかったと思っています。
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こんな人に向いている/向いていない
最後に、1年半使ってみて感じた「向き・不向き」を整理します。
向いていると思う人
- 家族旅行の荷物をまとめたい人
- 3泊以上の旅行が多い人
- 丈夫なスーツケースが欲しい人
- デザインで選びたい人
別のスーツケースのほうがいいかもしれない人
- 高級志向の人(もっと上の価格帯があります)
- 壊れてもいいから安いものでいい人
- 段差や階段の多い場所で使うことが多い人
友人に「あのスーツケースどう?」と聞かれたら、私はこう答えます。
「デザインが良くて丈夫で、機能性もあるよ」
1年半・6回使って、この評価は変わっていません。
まとめ
- 丈夫さは本物でした。 クーラーボックスを載せて転がしても壊れず、取っ手もファスナーも1年半変わらず使えています
- ただし92Lでも、4人家族の荷物は1台に収まりませんでした。 別バッグの併用か2台持ちを前提に考えたほうがいいです
- 色はマットブラックを選んで、夫婦そろって後悔しました。 落ち着いた色のなかの「少し珍しい色」がおすすめです
このスーツケースを実際に持っていった旅行のうち、記事にしているのは別府とハウステンボスです。どちらも子連れで泊まった記録なので、荷物の量の参考になるかもしれません。
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