ベビーベッドはレンタルと購入どっちが得?答えは「何人・何ヶ月・いくらの機種か」の掛け算で変わります

木のベビーベッドのミニチュア二つと電卓を並べたイラスト 育児グッズ

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先に結論です。1人に半年〜1年だけ使うならレンタルのほうが安く済みました。 2人以上に長く使う場合は、2万円台のベッドを買ってもレンタルとほぼ互角です。ただしこれは東京で借りた場合の話で、住んでいる場所によってレンタル代が2倍以上変わり、地方では購入のほうが安くなります。この記事では、ご自身の条件で計算できるように数字の出し方を全部お見せします。

わが家はベビーベッドを親戚から譲り受けました。レンタルという発想がそもそもなくて、もし譲ってもらえなかったら、たぶん何も考えずに買っていたと思います。

調べ始めて最初に浮かんだのが、「借りるより買ったほうが安いんじゃないの?」という疑問でした。

その疑問を数字で確かめてみたら、答えは条件でひっくり返るということと、多くのまとめ記事が見落としている落とし穴が2つあることが分かりました。

注意 先に正直に書いておきます。わが家はレンタルも購入もしていません(親戚からの譲り受けです)。ここから先は使った感想ではなく、各社の公式ページと公的機関の資料を調べて比べた話です。金額はすべて2026年8月3日時点のもので、変わることがあります。申し込む前にご自身で確認してください。

① 結論:損得は「何人・何ヶ月・いくらの機種か」で決まります

まず、いちばん知りたいところからお見せします。

同じ標準サイズのベビーベッド(内寸120×70cm)で、レンタルと購入をそろえて比べました。レンタルは愛育ベビーの「ステージプラス」、購入はカトージの「ベビーベッド ハイタイプ レギュラーサイズ」(23,980円)です。東京23区に住んでいる場合の金額です。

使い方レンタル(送料込み)購入(2万円台)安いほう
1人・6ヶ月約9,000円23,980円レンタル
1人・12ヶ月11,800円23,980円レンタル
2人・各6ヶ月約18,000円23,980円レンタル
2人・各12ヶ月23,600円23,980円ほぼ同じ

※愛育ベビーは利用料金が9,900円以上になると配達手数料が無料になるため、12ヶ月には送料の上乗せがありません。

※購入側は本体価格だけで、配送料と処分費用は入れていません。入れれば購入側はもう少し高くなります。

東京なら、2人に1年ずつ使ってようやく購入と並びます。それより短ければレンタルのほうが安く済みました。

ただし、これは2万円台のベッドを買った場合です。5万円台のベッド(ヤマサキ ハイタイプベッド ツーオープン 51,150円など)を買うつもりなら、2人に1年ずつ使ってもレンタルのほうが半分以下で済みます。

比べるときに必要な数字は、この3つだけです。①何人に使うか ②1人あたり何ヶ月使うか ③買うとしたら、いくらのベッドを買うつもりか。 これが決まれば、あとは足し算で答えが出ます。

「1年も使うかな?」と思われるかもしれません。ベビーベッドを使う期間は、寝返りやつかまり立ちの時期、上の子がいるかどうか、部屋の広さでかなり変わります。わが家の場合は、上の子のときに一度しまい込んで、下の子で出してきました。短く終わりそうだと思う人ほど、レンタルのほうが有利になります。

ここから先で、この計算に必要な残りの材料をひとつずつ見ていきます。

② 「使わなくなったら売ればいい」を計算したら、赤字になりました

購入を選ぶとき、多くの人が「使い終わったらメルカリで売ればいいや」と考えると思います。わたしも、買っていたらそう考えていたと思います。

でも、これがいちばん大きな落とし穴でした。

メルカリでのベビーベッドの売値は、こんな相場です(メルカリ公式コラム・2024年1年間の取引データ)。

状態平均の売値
新品、未使用約8,800円
未使用に近い約12,200円
目立った傷や汚れなし(いちばん取引が多い)約11,300円
やや傷や汚れあり約10,100円
傷や汚れあり約7,900円

1万円ちょっとで売れるなら悪くない、と思いますよね。問題はここからです。

ベビーベッドは大きいので、送料がとても高くなります。メルカリで大型品を送る「梱包・発送たのメル便」の料金は、三辺の合計で決まります。送料は出品者の負担です。

三辺の合計送料
200cmまで5,000円
250cmまで8,600円
300cmまで12,000円
350cmまで18,500円

標準サイズのベビーベッドは、組み立てた状態だと外寸が長125×幅78×高116cmくらい。三辺を足すと319cmなので、いちばん高い「350cmまで=18,500円」の区分に入ります。

ここから売値と手数料10%を差し引くと、手元に残るお金はこうなりました。

送るときの大きさ手元に残るお金
組み立てたまま(350cmまで)−8,330円
分解して300cmに収めた場合−1,830円
分解して250cmに収めた場合約1,570円

1万円で売れても、組み立てたまま送れば8千円以上の赤字。うまく分解できて、ようやく千円ちょっと残ります。

「絶対に売れない」という話ではありません。分解して小さく梱包できれば送料は下がります(ただし、たのメル便が分解した状態の梱包に対応するかは確認できませんでした)。地元での引き取り限定にすれば送料はかかりません。その場合の相場までは調べきれませんでしたが、送料を負担しない分、金額は下がる方向に働きます。

ここが計算の分かれ目です。「2万4千円で買って、1万円で売れるから実質1万4千円」と考えていると、実際には3万2千円かかります。うまく分解して送れた場合でも、2万2千円ほどです。購入を選ぶときは、売って戻ってくるお金を計算に入れないほうが安全です。

③ 2027年3月に「旧マークのベビーベッドは販売不可」になります

もうひとつ、知っておいたほうがいいことがあります。お金と安全に関わる話なので、経済産業省の発表をそのまま引用します。

令和7年12月25日より、乳幼児用ベッドが子供用特定製品になります。旧マーク製品(子供PSCマークなし製品)は令和9年3月25日以降販売することができなくなります。

(出典:経済産業省「乳幼児用ベッドが子供用特定製品になります」

令和9年3月25日は、2027年3月25日です。

経済産業省の文面はここまでで、中古品の販売や、個人どうしの譲り渡しが含まれるかは書かれていません。 もし中古販売にも当てはまる場合は、リサイクルショップの買い取り方針が変わる可能性もあります。

注意 この制度が中古品や個人間の譲り渡しにどこまで当てはまるのかは、公式ページに明記がありませんでした。ここは断定できません。2026年8月時点の情報です。詳しくは経済産業省のページをご確認ください。なお、乳幼児用ベッドガードは令和9年7月7日まで、ベビーカーは令和10年7月7日まで、マークのない製品も販売されるとされています。

売って回収するという出口は、②で見たとおり今の時点でも狭く、この先の販売ルールも変わっていきます。購入を「売る前提」で計算しないほうがいい理由が、もうひとつ増えた形です。

ベビーベッドより大きな段ボール箱を並べたイラスト

④ レンタル代は「住んでいる場所」で2倍以上変わります

ここが今回いちばん驚いたところで、まとめサイトのランキングがあてにならない理由でもあります。

レンタル料金を比べた記事はたくさんありますが、そのほとんどが本体料金だけで並べています。実際には、送料の仕組みが会社ごとにまったく違いました。

先に正直に書いておくと、当ブログがリンクを貼れるのはBubBubだけで、本体料金がいちばん安いのはリンクのない愛育ベビーです。 隠しても意味がないので、先に名前を出しておきます。

同じ標準サイズのベッドを6ヶ月借りたときの、送料まで入れた総額を3つの街で並べてみました。

住んでいる場所愛育ベビーナイスベビーYBaby.jp
東京23区約9,000円15,180円22,000円
岡山市18,200円21,780円14,300円
札幌市21,800円21,780円配送できません

同じベッドを同じ期間借りるだけで、いちばん安い会社が街ごとに入れ替わりました。

そして、これは①の結論も動かします。札幌市で1人に1年使う場合、レンタルは24,800円。2万円台のベッドを買う(23,980円)ほうが、わずかに安くなります。 東京では迷わずレンタルだった条件が、北海道ではひっくり返るということです。

なぜこうなるのか、仕組みを見ると納得できます。

  • 愛育ベビー……東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県が自社便のエリアで、配達も回収も無料です(利用料金が9,900円未満のときだけ千円前後の配達手数料がかかります)。エリアの外は宅配便で、往復4,800円(関東)から13,000円(札幌市)まで地方ごとに決まっています。沖縄・島嶼部は利用できません
  • ナイスベビー……東京・千葉・埼玉・神奈川と茨城の一部が自社便のエリアで、合計8,801円以上なら送料無料。エリアの外は佐川急便で、標準サイズのベッドなら往復2,860円(東北〜関西)または6,600円(北海道・中国・四国・九州)です
  • YBaby.jp……ベビーベッドメーカーのヤマサキが運営しているレンタルサイトです。岡山市・倉敷市・玉野市・総社市・早島町・赤磐市・瀬戸内市が自社便のエリアで、2,200円以上なら配達・回収が無料。しかも組立と設置までしてくれます。エリアの外は往復7,700円(関東〜九州)または5,500円(中国地方)で、北海道・青森・岩手・秋田・山形・福島・宮城・沖縄・離島には送れません

やることはひとつです。「本体料金」ではなく「本体料金+往復送料」で比べてください。

そのとき、その会社の自社便エリアに自分の住所が入っているかを最初に見てください。入っていれば送料がゼロ円になることがあり、それだけで順位がひっくり返ります。

注意 送料でもうひとつ、見落としやすい落とし穴があります。YBaby.jpはベッドとマットを一緒に借りると2梱包になり、送料が2倍になります。またエレベーターのない建物の上の階へ運ぶ場合、運送会社への追加料金として1万5千円前後(税別)がかかることがあると明記されています。金額の大きい話なので、申し込み画面で必ず確認してください。

⑤ 値段に出てこない「借りるときの制約」を、規約で読んでみました

料金表を見比べるだけでは分からないことがあります。各社の利用規約と商品ページを読んで、お金より先に確認したほうがいい制約を3つ見つけました。

1. 同時に何点まで借りられるかに制限がある会社があります

BubBubは規約で、原則として同時に1商品しか借りられないと定めています(条件を満たすと2品以上も可)。ベビーベッドとベビーカーをまとめて借りようと考えている場合は、先に確認したほうがいいところです。

2. 期間は申し込むときに決めます。延長できるとは限りません

BubBubは規約で、延長を承諾制としています。他社も申込時に期間を決める方式が一般的ですが、扱いは会社ごとに違います。次の予約が入っていると延長を断られることもあるので、いつまで使うか分からないという人ほど、ここが効いてきます。

延長料金も会社ごとに違いました。標準サイズのベッドで、愛育ベビーが1ヶ月1,650円、YBaby.jpとナイスベビーが1ヶ月2,750円です。

3. 「借りて試して、そのまま買える」は商品によります

レンタルサイトのキャッチコピーで見かける言い方ですが、実際に商品ページを開いてみると、「レンタル後の購入不可」と書かれている商品がありました(BubBubのヤマサキ製ベッドがそうでした)。買い取り前提で借りるつもりなら、その商品のページに書いてあるかどうかを見てください。

もうひとつ、金額そのものについての注意です。中古品を扱うサービスでは、同じ商品でも在庫の個体ごとに料金が違うことがあります。実際にBubBubでは、同じ「ハイタイプベッド ツーオープン(ヤマサキ・リユース品)」が月1,745円と月3,059円の2つで並んでいました。この機種は何円と覚えず、申し込むときにその出品の金額を見てください。

注意 規約や特定商取引法の表示は変わります。ここに書いたのは2026年8月3日時点で各社の公式ページを読んだ内容です。申し込む前に、必ずご自身で原文を確認してください。

⑥ 買うなら:2万円台と5万円台以上では話が変わります

購入を選ぶ場合、価格帯が2つに分かれます。同じ標準サイズ(内寸120×70cm)でもこれだけ違いました。

機種価格
カトージ ベビーベッド ハイタイプ レギュラーサイズ23,980円
カトージ ベビーベッド ハイシート30,580円
ヤマサキ ハイタイプベッド ツーオープン51,150円
カトージ ベビーベッド ツーオープン60,500円

①で見たとおり、5万円台を買うつもりなら、2人に1年ずつ使ってもレンタルのほうが安く済みます。

いいものを長く、と考えたくなるところですが、ベビーベッドは使う期間が決まっている道具です。高いほうを買うなら、その差額でレンタルが何回できるかを一度計算してみてください。

ここまでは金額だけの話です。それでも国産の木製にこだわりたい、贈り物として選びたい、という場合は、金額の比較とは別の軸になります。上の表に出てきたヤマサキは岡山のベビーベッド専門メーカーで、直販サイトのほか、楽天市場でも買えます。5年間の品質保証が付き、2歳以降に使うジュニアベッドも同じメーカーで扱っているので、卒業したあとまで見て選びたい人には選択肢になります。ただし本記事の計算どおり、金額だけで選ぶなら2万円台のほうが得です。

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楽天市場でヤマサキのベビーベッドを見る

借りる場合、どちらの会社が向いているかは条件で分かれます。

岡山市・倉敷市など自社便エリアに住んでいて、組立設置までしてほしい → YBaby.jp
中古でよくて本体料金を抑えたい → BubBub(返却送料が予約画面でしか出ないので、申込前に総額を必ず確認してください)
東京・千葉・埼玉・神奈川に住んでいて、とにかく安く → 愛育ベビー(当ブログにリンクはありません)

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⑦ わが家は結局「譲り受け」でした

ここまで計算の話をしてきましたが、わが家が実際にやったのは、そのどちらでもありませんでした。

親戚から譲り受けました。上の子で使って、いったんしまい込んで、下の子でまた出してきました。

使ってみて分かったデメリットは、ひとつだけはっきりしています。使わない時期は、とにかく邪魔でした。次に使うかどうか分からないものを、何ヶ月も置いておくことになります。レンタルなら、この期間が丸ごとなくなります。

そして今回調べてみて思ったのは、ベビーベッドは売買ではなく譲渡で回っている道具なんだな、ということでした。

もらえるアテがあるなら、計算をする前にまず聞いてみてください。それがいちばん安い選択肢です。

ただし譲り受けるときも、確認したいことがあります。PSCマーク(安全基準を満たした印)が付いているかどうかです。古いベッドは基準が変わっている可能性があるので、現物を見せてもらうときに一緒に確認しておくと安心です。

まとめ

「何人・何ヶ月・いくらの機種か」の3つで計算する……東京なら、2人に1年ずつ使ってようやく購入と並びます
「売ればいい」は計算に入れない……1万円で売れても、送料と手数料で赤字になります
レンタルは「本体料金+往復送料」で比べる……自社便エリアに入っていれば送料ゼロ。それだけで順位が入れ替わります

金額は必ず申し込み画面で確認してください。この記事の数字はすべて2026年8月3日時点のものです。

寝室のレイアウトや、ベビーベッド以外の寝かせ方も含めて考えたい方は、こちらにまとめています。

この記事を書いた人
ほとり

3歳と0歳、4人家族のゆるっと暮らしノート「ほとりぐらし」。ずぼらママと家事パパの2人が、子育てで本当に役立ったモノ・失敗したモノを正直にレビューしています。パパは日商簿記3級・FP3級を取得しています。

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