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真夏に抱っこ紐で歩くと、親子の間が蒸れます。子どもの背中も汗でぐっしょりになります。そこでわが家は、腰につけるタイプの扇風機(ベルトファン)を3,980円で買いました。
結論から言うと——抱っこ紐をしていると、腰に付けられませんでした。 実際に効いたのは、親子の間・子の背中・親の3か所を、別々に冷やすことでした。
ベルトファンは「抱っこ紐の暑さ対策」としては失敗、親自身の暑さ対策としては優秀でした。実際に効いたのは、①親子の間 ②子の背中 ③親 の3か所を別々に冷やすこと。この記事では、その3点セットと、買う前に知りたかったことを正直に書きます。
ベルトファンを買って分かった「抱っこ紐には付けられない」
買ったのは、Excitech(エキサイテック)の腰掛け扇風機です。商品説明には4WAY——腰掛け・首掛け・卓上・手持ち——と書かれています。これなら抱っこ紐でも何とかなるだろう、と思っていました。

実際はこうでした。
腰掛け……抱っこ紐のウエストベルトと、まさに同じ場所を取り合います。物理的に付きません。
首掛け……ストラップで胸元に下げる形になるので、前抱っこだと子どもとぶつかります。
つまり、抱っこ紐と重なる場所が、ちょうど全部ふさがっているわけです。
4WAYと書かれていても、抱っこ紐をしている親が使える向きはありませんでした
では、どう使っているか
わが家の運用はこうなりました。
抱っこ紐をしていない方の親が装着する。
夫婦で出かけるとき、抱っこを交代したらベルトファンも渡す、という形です。抱っこ紐をしている側は汗をかくので風がほしいのですが、そちらには付けられない——正直、そこは解決していません。
ベルトファンの正直なデメリット3つ
意外と重い
メーカー表記で本体は約360gです。スマートフォン2台ぶんくらい、と考えると想像しやすいかもしれません。ベルトに1点で留めるので、その重さが腰の一か所にかかります。
リュックを背負うと、金具が背中に当たって痛い
これがいちばん困りました。クリップは耐久性の高い金属素材で、しっかり留まるのが売りです。ところがリュックを背負うと、その金具がちょうど背中とリュックの間に挟まります。
リュックの日は、背中側ではなく横に付けたほうがよさそうです。
音も意外と大きい
静かな場所では気になります。屋外で使うぶんには問題ありませんでした。
風量は3段階で、いちばん弱い設定なら連続26.5時間ほど動くとされています(メーカー表記・使用環境によって変わります)。テーマパークで1日中使ってもバッテリー切れの心配はありませんでした。モバイルバッテリーとしても使えるので、スマホの充電にも回せます。
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本当に効いたのは「3か所を別々に冷やす」ことだった
失敗して分かったのは、「抱っこ紐が暑い」は1つの問題ではないということでした。熱がこもる場所が3つあって、それぞれに対策が要ります。
| 冷やす場所 | 使ったもの | 効果の実感 | 価格 |
|---|---|---|---|
| ① 親子の間 | ひんやりカドリー ビトウィーンパッド(日本エイテックス) | 密着部分の蒸れが減った | 2,750円(税込) |
| ② 子の背中 | 3COINS 抱っこ紐用 冷感ジェルパッド | 背中の汗の量が変わった | 550円(税込) |
| ③ 親 | ファン付きウェア(サンエス EXFROZEN) | 親の体力の持ちが違う | ― |

① 親子の間|ひんやりカドリー ビトウィーンパッド
赤ちゃん本舗の店頭で買いました(2023年の夏ごろ)。ダブルガーゼのカバーに冷媒パッドを入れて、抱っこ紐の内側、親と子の間に挟むものです。本体は26×24cm、中の冷媒パッドは18×20cmとコンパクトです。

密着している部分がいちばん蒸れるので、ここに1枚入るだけで体感が変わりました。
⚠️この保冷剤、冷凍庫に入れてはいけません
これは買った人でも見落としやすいところだと思います。冷媒パッドのラベルには、こう書かれています。
厳禁 冷凍庫・氷温室に入れて凍らせたり、オーブンやレンジなどでの加熱は絶対にしないでください
仕組みとしては、粒子が固まる(結晶化)と溶けるのを繰り返すことで潜熱が出て冷えるタイプだそうです。つまり冷凍庫で冷やして使うものではありません。
わが家はずっと常温のまま置いていて、交換もせず同じものを使い続けています——保冷剤は冷凍庫で凍らせて使うものだと思い込んでいたので、最初は「これ、ちゃんと冷えるの?」と半信半疑でした。実際にはこれが正しい使い方で、常温のままでもひんやりします。
・冷却材は消耗品です
・結晶が大きく固まってしまったときは、45〜50℃くらいの少し熱めのお湯に1時間ほど浸して塊をほぐしてから使います
・中身が漏れたときは直ちに使用を中止。皮膚や衣服に付いたら水またはぬるま湯で洗い流し、目に入った場合はこすらずにすぐ洗い流して医師に相談してください
消費者庁は、抱っこひもについて顔の圧迫による気道閉塞を防ぐため、こまめに赤ちゃんの様子を確認するよう呼びかけています。あわせて、前かがみになるときは手で支える、バックルやベルトの緩みを確認する、といった点も挙げられています。
パッドを入れるときは、赤ちゃんの鼻や口が塞がれていないかを必ず確認してください。詳しくは消費者庁 子ども安全メール Vol.587をご覧ください。
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② 子の背中|3COINSの抱っこ紐用 冷感ジェルパッド
抱っこ紐の背あて側に入れて、子どもの背中を冷やすものです。550円(税込)なので、試しやすいのがいいところでした。

※車の記事で紹介した「2WAYシート用の冷感ジェルパッド」とは別の商品です。同じ3COINSでも用途が違うので、店頭で選ぶときはご注意ください。
3COINSの店舗で買いました。季節ものなので、夏前に見かけたら早めがよさそうです。
わが家では、冷たいものが直接ずっと肌に当たらないように、必ずカバーや服の上から使うようにしています。これは公的な注意喚起があるわけではなく、うちの運用として気をつけていることです。
車の中の暑さ対策は別の記事にまとめています。
③ 親|ファン付きウェアは「少しだけ閉じる」と赤ちゃんにも風が届いた
もともと抱っこ紐のために買ったものではありません。サンエスのEXFROZENというシリーズの半袖ジャケットで、首元に冷却プレートが2つ、腰の左右にファンが2つ付いています。


これを着て抱っこしていて気づいたことがあります。
チャックを完全に閉じず、少しだけ閉じた状態にすると、服の中を通った風が抱っこ紐側にも流れていきました。
完全に閉じると風が服の中で完結してしまい、開けすぎると風が抜けてしまいます。「少しだけ閉じる」がちょうどよかった、というのがわが家の使い方です。
ただ、正直に書いておくと——日常使いにはちょっと恥ずかしいです。もともと作業用のウェアなので、近所の散歩や買い物で着ると目立ちます。わが家で出番があるのは、テーマパークや一日じゅう外にいる日くらいでした。
※「空調服」は株式会社セフト研究所・株式会社空調服の登録商標です。この記事ではファン付きウェアと表記しています。
ベビーカーは、ハンディファンと送風マット(エアラブ)
上の子(3歳)はベビーカーに乗っている時間が長いので、ハンディファン(CICIBELLA・2025年5月購入)を本人に持たせています。手で持つ必要があるぶん、自分で持てる年齢の子向けです。ベルトファンは親が装着、ハンディファンは子どもが持つ、という役割分担になりました。
あわせて、ベビーカーのシートには背中側から風を送るマット(エアラブ)も敷いていました。もともと車のチャイルドシート用に買ったものですが、ベビーカーでもそのまま使えています。エアラブ自体の使用感は車の暑さ対策の記事に詳しく書きました。
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※わが家が使っているのは2025年5月に買ったものです。ハンディファンは毎年のようにモデルが入れ替わるので、上のリンクは現行モデルになります。
ただ、ここはグッズだけでは解決しません。
こども家庭庁は、「大人の顔の高さで32℃の時、こどもの顔の高さでは35℃程度の感覚」であり、ベビーカーの利用などで地面に近い環境になると地表からの熱を受けやすいと説明しています。
環境省のマニュアルにも実測値があり、150cmの高さで32.3℃のとき、幼児の身長にあたる50cmの高さでは35℃を超え、地面から5cmでは36℃以上になったと報告されています。こども家庭庁も、こどもは体温調節の機能が未発達であるとしています。
顔色や汗のかき方をこまめに見ることが、いちばんの対策とされています。詳しくはこども家庭庁「こどもの熱中症」と環境省 熱中症環境保健マニュアルをご覧ください。
グッズより先に、出かける時間帯と日陰。これは正直に書いておきたいところです。
まとめ|買う前に知っておきたかったこと
・わが家の組み合わせでは、ベルトファンは抱っこ紐と併用できませんでした(腰も首元も場所が競合する)。親自身の暑さ対策としては優秀
・「抱っこ紐が暑い」は1つの問題ではなく、親子の間・子の背中・親の3か所に分けて対策すると効いた
・ひんやりカドリーの冷媒パッドは冷凍庫に入れてはいけません(常温のままで冷える仕組み)
・グッズの前に、時間帯と日陰。こどもは大人より高い温度の中にいます
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