子育て家庭の冷蔵庫は大きい方がいい?日立617Lで困ったのは「本体」より「扉を開ける場所」だった

大きな冷蔵庫の両開き扉を開けて中を見ている人のイラスト 家電・家事

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先に結論です。子どもができて冷蔵庫が足りなくなり、617Lに買い替えました。大きくしてよかったです。もう一度選び直すとしても、同じくらいの大きさを選びます。

ただ、いまも困っていることがひとつあります。下の2つの引き出し——冷凍室の下段と野菜室——を開けると、自分の立つ場所がなくなることです。本体が置けるかは測りました。搬入経路も測りました。でも、引き出しを開けたあとに残るスペースは測っていませんでした。

冷蔵庫を大きくするか迷っている方にお伝えしたいのは、「本体が入るか」だけでなく「扉と引き出しを開けたあと、自分が立つ場所が残るか」も見ておいてほしい、ということです。

パパ
パパ

大きいから、扉を開くことができるところに置くのに困りました。

わが家の日立617Lフレンチドア冷蔵庫の全体
わが家の冷蔵庫です。日立のR-HW62S(617L)。

この記事の冷蔵庫は、わが家が買った R-HW62S の後継機 R-HW62V です。幅・奥行・高さはわが家のものと同じです。置けるかどうかは、本体の寸法だけでなく、扉と引き出しを開けたあとに立つ場所まで測ってから決めてください(理由は「買う前に確かめておきたいこと」の節に書きました)。PR

子どもができて、冷蔵庫が足りなくなった

買い替えたきっかけは、はっきりしています。子どもができてから、前の冷蔵庫では足りなくなったからです。

もうひとつ、冷凍室も大きい方がよかったというのが大きな理由でした。前の冷蔵庫の冷凍室は102L。決して小さくはないのですが、それでも足りませんでした。

選ぶときに見たのは、容量と価格の2つです。買い替えたのは2023年の秋で、選んだのは日立の617Lのフレンチドア(R-HW62S)。購入時の価格は180,000円でした。

前の冷蔵庫と比べると

前に使っていたのは、シャープのSJ-PD27Dという2ドアの冷蔵庫です。

全定格内容積271L617L
冷蔵室169L317L
野菜冷蔵室の中の「野菜ケース」(18L)独立した野菜室 118L
冷凍室102L182L(製氷室24+冷凍室上段33+下段125)
ドア2ドア(右開き)6ドア(フレンチドア)
幅545mm685mm
奥行き650mm740mm
高さ1,560mm1,833mm
質量51kg116kg

※前の冷蔵庫の数字はSJ-PD27Dの取扱説明書の仕様表、今の冷蔵庫の数字はR-HW62Sの取扱説明書P.34によります。

271Lは、そもそも足りていなかった

日立が、冷蔵庫の容量の目安として計算式を公開しています。

(70L × 家族の人数)+ 常備品100~150L + 予備スペース 70L

2人家族 … 140L+125L+70L=335L
3人家族 … 210L+125L+70L=405L
4人家族 … 280L+125L+70L=475L

(日立「冷蔵庫の内容積(容量)はどのくらいが目安ですか?」)

前の冷蔵庫は271Lでした。この式に当てはめると、大人2人の目安(335L)にも届いていなかったことになります。

「子どもができて足りなくなった」と書きましたが、正確に言えばもともと余裕がなかったところに、子どもが増えたということだったようです。

いまの617Lは、4人家族の目安475Lに対して余裕があります。この余裕が、まとめ買いと作り置きを可能にしているのだと思います。

買い替えを考えている方は、まず自分の家の目安を計算してみてください。いま使っている冷蔵庫の容量と比べると、「なんとなく足りない」が数字になります。

冷凍室は「約1.8倍」になった

いちばん知りたかったのがここでした。102L → 182L。

全体は271L→617Lで約2.3倍ですが、冷凍室は約1.8倍です。総容量ほどには冷凍室は増えません。冷凍を増やしたくて買い替えるなら、合計の数字ではなく冷凍室の数字を見てください。

野菜は「ケース」から「部屋」になった

前の冷蔵庫に、独立した野菜室はありませんでした。冷蔵室の中に「野菜ケース」が18Lあっただけです。いまは118Lの野菜室が独立してついています。

見落としていたのは「奥行き」だった

幅は545mm→685mmで14cm広くなります。ここは分かりやすい差です。

見落としやすいのは奥行きのほうでした。650mm→740mm。9cm深くなっています。

壁側をそろえて置く場合、奥行きが9cm深くなるということは、冷蔵庫の前面が9cm手前に出てくるということです。前に立つ場所も、扉や引き出しを開けるための場所も、その9cmぶんだけ削られます。

高さは1,560mm→1,833mm、質量は51kgから116kgへ。質量は2倍以上になります。

心配だった電気代は、むしろ下がりました

大きい冷蔵庫にするとき、いちばん気になるのが電気代だと思います。わが家もそうでした。

調べてみたら、逆でした。

年間消費電力量415kWh/年303kWh/年
年間の電気代の目安約12,865円約9,393円
省エネ基準達成率81%(2021年度)106%(2021年度)

※年間消費電力量は、わが家の冷蔵庫のドア内側にあるラベルで実際に確認した数字です(303kWh/年)。前の冷蔵庫の数字はカタログスペックによります。電気代は、全国家庭電気製品公正取引協議会の新電力料金目安単価31円/kWh(税込)で計算した目安です。

容量は2.3倍になったのに、年間消費電力量は112kWh減りました。電気代にすると、年間で約3,472円安くなる計算です。

なぜ、大きくしたのに下がったのか

理由は「大きいから」ではありません。機種の世代が違うからです。

前の冷蔵庫は2017年12月発売、いまの冷蔵庫は2022年2月発売。約4年分、省エネ性能が進んでいます。省エネ基準達成率が81%→106%になっているのが、その差です。

「大きい方が電気代が安い」ということではありません。
下がったのは、古い小型機から新しい大型機に買い替えたからです。同じ年に発売された機種どうしなら、大きいほうが電気代は高くなります。
とはいえ、10年近く使った冷蔵庫からの買い替えなら、容量を増やしても電気代は下がることがある——これは知っておいてよいと思います。

なお、ここに並べたのは決められた条件で測った表示値です。取扱説明書にも、こう書かれています。

使用時の消費電力量は、設置の仕方、各庫内の温度設定、周囲温度や湿度、ドア開閉頻度、新しく入れる食品の量や温度、使い方などにより変動します。(P.34)

わが家で冷蔵庫だけの電気代を測り分けたわけではないので、目安としてご覧ください。

目安の475Lと、いまの617L。差は月70円でした

もうひとつ、調べていて驚いたことがあります。

同じ日立の、同じシリーズで、容量ちがいの3機種をならべてみました。

機種容量年間消費電力量年間の電気代の目安省エネ基準達成率
R-HW49S485L276kWh約8,556円100%
R-HW54S540L292kWh約9,052円101%
R-HW62S(わが家)617L303kWh約9,393円106%

さきほどの計算式では、4人家族の目安は475Lでした。それに近い485Lと、わが家の617L。容量は132L(約1.3倍)違いますが、電気代の差は年間で約837円。月にすると約70円です。

しかも省エネ基準達成率は、485Lの100%に対して617Lは106%。大きいほうが高くなっています。

つまり、容量を上げるときに増えるのは、電気代ではありません。増えるのは本体の価格と、置き場所の要求です。

「電気代が心配だから、ひとつ下のサイズにしておこうか」と迷っているなら、その判断材料は電気代ではないかもしれません。見るべきなのは、置き場所のほうです。

そして、この記事の後半で書くのが、まさにその置き場所の話です。

大きくしてよかったこと

たくさん入る・まとめ買いができる

まず、たくさん入るようになりました。

いまの買い物は、近くのスーパーやドラッグストアで週2~3回。前と比べて買い物の回数は減ったと思います(正確に数えていたわけではないので、体感です)。

まとめ買いになった理由は、冷蔵庫だけではありません

ひとつ、書いておきたいことがあります。まとめ買いをするようになったのは、冷蔵庫を大きくしたからだけではないと思っています。

理由をならべると、こうなります。

  • 子連れの買い物が大変
  • 買い物には、意外と時間がかかる
  • 買うものをGoogle Keepで管理するようになった
  • 単純に、慣れた

小さい子どもと一緒に買い物へ行くと、それだけでひと仕事です。そして買い物そのものも、行って、選んで、レジに並んで、帰ってくるまでで、思っていたより時間を使います。回数を減らしたい理由があって、減らせる入れ物ができた——順番としては、そういうことだったと思います。

だから、「大きい冷蔵庫を買えば買い物の回数が減る」わけではありません。減らしたい理由と、減らすための工夫(買うものの管理など)があって、そこに容量がついてきた、という感覚です。

※日用品のネット買いの話は上の記事にまとめています。この記事の「まとめ買い」は、食品を店頭でまとめて買う話です。

冷凍室に何が入っているか

いちばん効果を感じたのは冷凍室です。いま入っているのは、こんなものです。

  • 作り置き
  • 肉・魚(買ってきて冷凍したもの)
  • ごはん
  • お弁当用の冷凍食品
  • アイス
  • 冷凍した野菜

このうち作り置き・肉の冷凍・ごはんの冷凍は、前の冷蔵庫ではやりたくてもできませんでした。

作り置きや冷凍した肉・ごはんが並んだ冷凍室の下段
冷凍室の下段です。作り置き・肉・ごはんが入っています。

わが家のR-HW62Sは、冷凍室が上段と下段に分かれています。取扱説明書に載っている各室の容量はこうです。

部屋容量
冷蔵室317L
野菜室118L
冷凍室(下段)125L
冷凍室(上段)33L
製氷室24L
合計617L

冷凍にあたる部分(製氷室+冷凍室の上下)を足すと182L。617Lのうち、約3割が冷凍まわりという配分です。

冷凍室の下段には「デリシャス冷凍」という機能があります。取扱説明書によると、肉・魚やごはんをすばやく冷凍する機能です。これは使っています。

離乳食の時期にも効いてくると思います

冷凍室の広さが効くのは、大人の食事だけではないと思っています。離乳食の時期です。

離乳食は一度に食べる量が少ないぶん、まとめて作って小分けに冷凍しておく、というやり方がよく紹介されています。製氷皿のような容器に小分けして凍らせておくものなので、場所は取らないけれど、置き場所は要る。

冷凍室がぎゅうぎゅうだと、この「ちょっとした置き場所」が確保できません。冷凍室に余裕があることは、ここでも効いてくるはずです。

※離乳食の進め方そのものは、月齢や体調によって変わります。かかりつけの医師や自治体の相談窓口の案内にしたがってください。

調味料や粉ものを冷蔵庫に入れるようになった

地味ですが、変わったと感じているのがこれです。調味料や、小麦粉・お好み焼き粉のような粉ものを冷蔵庫に入れるようになりました。

取扱説明書の「保存食品例」(P.9)を見ると、冷蔵室のドアポケット(約0℃~7℃)に入れるものとして、生卵・牛乳・ペットボトル飲料と並んで調味料が挙げられています。

粉ものについては、取扱説明書に注意書きがありました。

米、海苔などの乾燥食品を収納する際は、密閉した容器(袋)に入れてから収納してください。乾燥食品が吸湿することがあります。(P.10)

わが家が入れている小麦粉やお好み焼き粉は、もともとチャックがついて密閉できる袋のものなので、そのまま入れています。袋のまま入れられないものは、密閉できる容器に移してからということになります。

使っていない機能もあります

まるごとチルドは使っていません。冷蔵室を低い温度に保つ機能で、取扱説明書では作り置きの総菜の保存におすすめ、と案内されています(P.10)。作り置きをする家なので合っていそうなのですが、電気代がかかりそうだからというのが、使っていない理由です。

あとから取扱説明書を確認したら、「まるごとチルド」の設定時は標準よりも消費電力量が多くなる、と書かれていました(P.10)。

機能が多い機種を買っても、実際に使うのは一部、ということかもしれません。

困ったのは「本体」より「扉を開ける場所」だった

大きい冷蔵庫を買うとき、私が気にしていたのは「置けるか」と「運び込めるか」でした。搬入できるかどうかは、測って調べています。キッチンまで持ってこられるかが不安だったからです(結果としては、搬入は宅配業者にしてもらって、問題なく終わりました)。

測っていなかったのが、扉と引き出しを開けたあとの場所でした。

わが家のキッチンカウンターは備え付けで、動かせません。

わが家で実際に測った数字

どのくらいギリギリなのか、メジャーで測ってみました。

測ったところわが家の実測
冷蔵庫の前面からキッチンカウンターまで54cm
同(カウンターの台の部分まで)47cm
上の両開き扉を開いたとき、台の部分まで残るすき間21.5cm
下の引き出し(冷凍室の下段・野菜室のどちらも)を開けたとき、床寄りの面まで残るすき間約10cm

※測った相手の面がそれぞれ違うので、21.5cmと10cmを引き算したり、直接くらべたりはできません。

上の両開き扉を開いた状態でカウンターまでのすき間を測っているところ
上の両開き扉を開いたところ。台の部分まで21.5cm残ります。
冷凍室の下段を開けた状態でカウンターまでのすき間を測っているところ
冷凍室の下段を開けたところ。床寄りの面まで10cmしか残りません。

※写真ではメジャーの数字までは読み取れないので、数字は本文に書いています。

困っているのは「引き出し」のほうです

正直に書くと、上の両開き扉のほうは、はじめは開けづらかったのですが、いまは慣れました。すき間は21.5cmで、けっして広くはありません。

困っているのは下の2つの引き出しです。冷凍室の下段と、野菜室。どちらを開けても残るのは約10cmです。人が立てる幅ではありません。

しかも、この2つはいちばんよく開ける場所でもあります。野菜を出すのも、冷凍したごはんを取り出すのも、下の引き出しです。

扉と引き出しで差がつくのは、動き方が違うからだと思います。扉は蝶番を軸に回るので、開いても体は扉の横に立っていられます。引き出しは中身ごとまっすぐ前に出てくるうえ、正面に立って中をのぞき込む必要があります。正面に立てないと、そもそも使いにくい。

日立のサポートページにも、「引き出しを出すためにはドアが90度まで開く必要があります」と書かれています。引き出しは、扉よりも条件が厳しいということです。

野菜室を閉めると、冷凍室の下段が開く

もうひとつ、買ってから知ったことがあります。

野菜室を閉めると、冷凍室の下段が開くのです。

あとから取扱説明書の「お困りのときは」を確認すると、そのままの項目がありました。

「ドアを閉めるとほかのドアが開く」

ドアを勢いよく、閉めませんでしたか?
各室は冷気通路でつながっているため、ドアを閉める風圧でほかのドアが一瞬開くことがあります。

(日立 R-HW62S 取扱説明書 P.33)

つまり、故障ではありませんでした。冷蔵庫の中は、それぞれの部屋が独立した箱になっているわけではなく、冷気の通り道でつながっている。だから、ひとつの引き出しを勢いよく閉めると、押し出された空気が別の部屋へ抜けて、そちらの扉を押し開けてしまう、ということのようです。

実感としても、勢いよく閉めたら、いつも開きます。

一度、朝まで気づかずに霜が出ました

一瞬開くだけなら、大したことはありません。

でも一度、朝起きたら冷凍室の下段が少し開いていて、霜が出ていたことがあります。

取扱説明書の「お困りのときは」では、半ドアが次のような症状の原因として、繰り返し出てきます。

  • 冷えない・アイスクリームがやわらかい(P.28)
  • 庫内や引き出しの枠に霜や露、氷がつく(P.28)
  • 氷がなかなかできない/できあがった氷が小さい(P.29)

一瞬開くこと自体は故障ではない。でも、気づかずに放置すると、冷えと霜と製氷に効いてくるということです。

わが家がやっている対策

① ゆっくり閉める

取扱説明書が挙げている原因が「勢いよく閉めた」ことなので、ここが基本です。

同じ理由で、製氷室についてもこう書かれています。

製氷室のドアは、ゆっくりと開閉してください。勢いよく開閉すると、製氷ケースから氷がこぼれ、冷凍室下段に落ちることがあります。(P.15)

引き出しが多い冷蔵庫は、全体的にゆっくり閉めるのがよさそうです。

② 閉めたあと、冷凍室の引き出しを「押してみる」

これがわが家のいちばんの対策です。気をつけていても開くことがあるからです。

そして大事なのは、見るだけでは分からないということ。わずかに開いているだけだと、見た目にはほとんど閉まって見えます。だから、目で確認するのではなく、野菜室を閉めたら、冷凍室の引き出しを一度手で押す。押して動けば、閉まりきっていなかった、ということです。

③ ドアアラームの音量を上げておく

この記事を書くにあたって調べてみたら、ドアアラームと操作音の音量が「標準」「大きめ」「切」から選べると分かりました(P.21)。買ったときの設定は「標準」です。いまは「大きめ」に変更しています。

ただし、音量を上げても、アラームは万能ではありません。理由が2つあります。

ひとつめ。アラームがついていない部屋があります。

ドアアラームは、全部の部屋についているわけではありません。
R-HW62Sのドアアラーム(1分以上開けっぱなしだと音で知らせる機能)がついているのは、冷蔵室・製氷室・冷凍室下段の3か所。冷凍室上段と野菜室にはついていません(取扱説明書P.21)。

わが家で開くのは冷凍室の下段で、こちらにはアラームがあります。でも、閉めた側の野菜室が半ドアになっていても、音は鳴りません。

ふたつめ。少ししか開いていないと、そもそも鳴らないのかもしれません。

霜が出たときに開いていたのは、その冷凍室の下段でした。アラームがある部屋です。

ただ、ずっと鳴っていたら、さすがに気づいたと思うのです。気づかなかったということは、少ししか開いていなくて、アラームが鳴らなかったのではないか——というのが、わが家の見立てです。

取扱説明書には「ドアのいずれかを1分以上開放すると、音でドアが開いていることをお知らせします」と書かれています(P.21)。ただ、どのくらい開いたら「開放」と判定されるのかまでは書かれていません。

そしてわが家で起きる半ドアは「少ししか開いていない」タイプです。見ても分からないくらいの、わずかなすき間。

つまり、いちばん起きやすい「わずかな半ドア」は、目でも気づけないし、音でも気づけない可能性があるということです。だから、閉めたその場で押して確かめるのがいちばん確実だと思っています。

買う前に確かめておきたいこと

買う前に確かめておけばよかったことを、順番に書いておきます。

① 自分の家を測る

冷蔵庫を置く場所から、向かい側(壁・キッチンカウンター・食器棚)まで何cmあるか。わが家は54cmでした。

このとき、いちばん手前に出ている面を基準にしてください。わが家のカウンターは、天板まで54cmでも、台の部分までは47cmです。ぶつかるのは、いちばん出ているところです。

② メーカーの「据付必要寸法図」を見る

これは、わが家が買う前に知らなかったことです。

R-HW62Sの取扱説明書に書かれている設置のすき間は、左右0.5cm以上・上部5cm以上(P.6)。放熱のための寸法です。「前に何cm必要か」は、ここには書かれていません。

ただし、メーカーは機種ごとに「据付必要寸法図」を公開しています。日立のサポートページには、こう書かれています。

R-WX74Kの場合、ドアの開閉に必要な奥行は、1,230mmです。左扉側の奥行:1,062mm 右扉側の奥行:1,230mm

つまり、その機種の場合、壁から前に123cm必要ということです。同じページには「ドアを完全に開くには、本体寸法(幅)の左右それぞれに+45mmのスペースが必要」「引き出しを出すためにはドアが90度まで開く必要があり、その場合は左右に+10mmずつ」とも書かれています。

買う前にやること

① 自分の家で、置き場所から向かいまで(いちばん出ている面まで)を測る
② 気になる機種の据付必要寸法図を見て、必要な奥行きと見くらべる

取扱説明書の設置ページだけを見て「左右と上さえ空いていれば大丈夫」と思っていたのが、わが家の見落としでした。

わが家の54cm・21.5cm・10cmは、わが家の1例です。
機種によって扉や引き出しの出っぱりは変わりますし、キッチンの形も家ごとに違います。「◯cmあれば大丈夫」という数字をお伝えすることはできません。測り方と、調べ方の参考としてお使いください。

③ 転倒防止ベルトも用意しておく

取扱説明書に書かれていて、買ったときに知っておきたかったことです。

転倒防止ベルトは別売です。
R-HW62Sの取扱説明書では、地震にそなえて転倒防止ベルト(別売)を2セット使うことがすすめられています(P.7)。本体は116kgあります。冷蔵庫と一緒に手配しておくのが確実です。

④ 値段は「いつのモデルか」で大きく変わる

これは、この記事を書くために調べていて気づいたことです。

わが家が買ったのは2023年の秋で、180,000円でした。選んだR-HW62Sは2022年2月発売なので、発売から1年半ほどたった型落ちを買っていたことになります。

いま(2026年9月)、同じ日立の617Lを価格.comの最安値でならべると、こうなっています。

機種発売最安値
R-HWC62Y2026年2月280,576円
R-HWC62X2025年1月298,000円
R-HW62V2024年2月178,000円

同じ617Lで、10万円以上の差があります。

おもしろいのは、「1つ前のモデルなら安い」わけではないことです。2025年モデルは、いちばん新しいモデルよりも高い値がついています。扱っている店が少なくなると、値段は下がりきらないようです。下がりきったところを拾えるのは、もう少し前の世代でした。

わが家がやったのも、結果としては同じことでした。急いでいないなら、発売したばかりの型番を追いかけなくていいと思います。

※価格は2026年9月時点の価格.com最安値です。R-HW62Vの178,000円はライトゴールドの値段で、ピュアホワイトは2026年10月5日時点で228,000円(Amazon)でした。日々変わりますし、在庫が切れれば買えなくなります。いまの値段は、記事の最後で紹介している商品のリンク先でご確認ください。

では、置き場所が狭い家は大きい冷蔵庫をあきらめるのか

ここまで書いて、自分でも疑問がわきました。開いたときのスペースを確かめたとして、そのスペースで置ける大きいサイズの冷蔵庫は、そもそもあるのか。

調べてみると、奥行きを抑えた大容量機はあります。

たとえば日立のR-GXCC67Tは、670Lで奥行654mm。システムキッチンの奥行(650mm)に合わせたスリム設計と紹介されています。600L以上の大容量機はふつう奥行730mm以上なので、これはかなり浅いことになります。

ただし、そのぶん幅が880mmあります。わが家のR-HW62S(685mm)より、約20cm広い。

大容量の冷蔵庫は、どこかが大きくなります。奥行きを削れば幅が増え、幅を抑えれば奥行きが深くなる。「容量を減らす」以外の逃げ道は、家のどちら方向に余裕があるかで決まります。

わが家は、キッチンカウンターとの前後が詰まっている家でした。「奥行きの浅いタイプを探す」という道もあったことになります。それでも、もう一度選び直すとしても、同じくらいの大きさを選びます。入る量が増えたことのほうが、毎日の生活には効いているからです。

前の冷蔵庫はどうしたか

前の冷蔵庫は処分せず、義実家に置いて使ってもらっています。

大きい冷蔵庫に買い替えると、前の冷蔵庫の行き先が問題になります。まだ動く冷蔵庫なら、譲り先を先に探しておくと、買い替えのハードルが1つ減ります。

まとめ

子育て家庭の冷蔵庫は、大きくしてよかったです。ただ、測るべきだったのは本体の寸法と搬入経路だけではなく、「扉と引き出しを開けたあと、自分が立つ場所が残るか」でした。

  • よかったこと:たくさん入る/まとめ買いができて買い物の回数が減った(体感)/作り置き・肉・魚・ごはんが冷凍できる/調味料を冷蔵庫に入れられるようになった/離乳食の時期にも効いてくるはず/心配だった電気代は、むしろ下がった(415→303kWh/年)
  • 選んだ基準:容量と価格
  • 容量を上げても電気代はほぼ変わらない:目安の485Lと617Lで、年約837円(月70円)の差
  • まとめ買いになった理由:冷蔵庫だけではない(子連れの買い物が大変/買い物は時間がかかる/買うものの管理/慣れ)
  • 使っている機能:デリシャス冷凍/使っていない機能:まるごとチルド(電気代がかかりそうなので)
  • いま困っていること:下の2つの引き出し(冷凍室の下段・野菜室)を開けると立つ場所がない(残り10cm)。上の扉のほうは慣れました
  • 想定していなかったこと:野菜室を閉めると冷凍室の下段が開く(故障ではない)。一度、朝まで気づかず霜が出た
  • その対策:ゆっくり閉める/閉めたあと引き出しを押してみる(見るだけでは分からない)/アラームの音量を大きめに
  • 買う前に確かめること:①自分の家を測る(いちばん出ている面まで)②機種の据付必要寸法図を見る

もう一度選び直すとしても、同じくらいの大きさを選びます。測っておけばよかったのは、本体が入るかではなく、開けたあとに残る場所のほうでした。

わが家が使っているのは、これよりもうひとつ前の世代です。
この記事の写真と数字は、2022年発売のR-HW62Sのものです。下で紹介しているのは、その後継にあたるR-HW62V(2024年2月発売)で、幅685×奥行740×高さ1,833mmはわが家のものとまったく同じ、年間消費電力量は303kWh→270kWhに下がっています。いちばん新しいモデルはR-HWC62Y(2026年2月発売)です。機能や各室の使い方は世代で変わることがあるので、購入前にメーカーの仕様をご確認ください。

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この記事を書いた人
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3歳と0歳、4人家族のゆるっと暮らしノート「ほとりぐらし」。ずぼらママと家事パパの2人が、子育てで本当に役立ったモノ・失敗したモノを正直にレビューしています。パパは日商簿記3級・FP3級を取得しています。

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